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原則中心 会社には原則があった!

7つの習慣のコビー博士が他界された後、スキナーさんが1回限りの「7つの習慣」をセミナーすることに
なって そのセミナーに行った後に出版された本です。

本を読みながらメモしてみたら 長文になってしまいましたが 良いことが沢山書いてあるので
読んでみて下さい。

『原則中心』

会社には原則があった!

リーダーとしてイノベーティブなチームや組織を率いるには、自分なりの原則を持つことが大切です。ブレない自分の軸があれば自分の言動を普遍化できます。強い組織には必ず夢があり、それを全員で共有しています。

長年にわたり、私はある哲学を説いてきました。
・人に魚を与えれば一日食べさせることができます。
・人に魚釣りを教えれば一生食べさせることができると。

今までの人生において一つの考えが成功を裏付けてきました。それは、「成功する人が成功するのは、成功しない人の知らないことを知っているから」というもの。

物理学の法則は平等であり、同じレシピでクッキーを焼くと誰が焼いても同じクッキーになります。
我々が直面する重要な問題は、それを作った時と同じ考えのレベルで解決することはできません。問題が外にあると考えるのであれば、その考えこそ問題です。

リーダーシップとは、肩書きのことではありません。地位とも関係がない。リーダーシップとは自分の在り方であり、行動であり、他の人をより素晴らしい場所へと導く決意以外の何ものでもありません。

会社でも、家族でも、政府であっても、目的があって始まります。組織の中心にはミッションがあるべきです。その目的を達成するために同志が集まります。個々人が集まれば人間関係が生まれ、目的を達成するために、作業が発生します。それを管理するプロセスで組織は成り立っているのです。

自分が変われば全てが変わります。

人生のコンパスを手に入れましょう。そのコンパスとは自分の良心のこと。リーダーとしてまず良い人間でありなさい。この問題を乗り越えてからでないと、リーダーは何をしても上手く行きません。
間違った方向に向かっていれば、動機付けを高めてたところで2倍の速度で間違った場所に到着するだけ。

成功に近道はなし

実態のある人間になり、顧客のニーズに応える会社を築き社会にとって良いことをして、常日頃から正しいことを行う以外にありません。私的成功は、公的成功に先行する。つまり、人の見えるところで成功しようとする前に、先ず、人の見えないところで己に打ち克たなければなりません。

成功というのは馬鹿げているとしかいい様のない努力の結晶です。

「他の人が寝ている時、私は努力している。他の人が食事をしている時、私は努力している。安易な回り道などあろうはずもない。(ウィル・スミス 俳優)」

本当の満足や意味を見出せる職場は、素晴らしいリーダーがいるところだけです。

偉大な力を持ちたいと思うのであれば、リーダーとして力や権力を持ちたいという気持ちを放棄しなければなりません。これは、以外な発言ですが真実です。権力や権限を放棄してもいいと思う瞬間、奇跡が起こります。

生きること、愛すること、学ぶこと、貢献すること。

人は王様を見たくありません。王様に見てもらいたいのです。真のリーダーは俺を見てくれ!ではなく、「みんなで素晴らしいことをしよう」と叫びます。人の行動は全て、ニーズを満たすためにあります。どんなに優れた商品を持っていても、どんなに優れたPCを作っていても、それを作り、それを運営するのは人です。

満たされたニーズは動機付けになりません。空気のある人は、空気を得るために頑張りません。お金のある人にとってお金も動機付けになりません。もっと次の何かを求めます。

社会があまり発展していなければ、お金を稼ぐことや、食糧などの生活の糧を確保できることで、周りの人たちが動いてくれるでしょう。しかし、社会が進歩し、より裕福になれば、人はそれだけ高度なニーズに目を向けます。そして、そのニーズに応えてあげなければ動機付けができず、人は動いてくれません。

お腹を満たすために働いていれば、前に人参、後ろに鞭というアプローチで良いでしょう。経済的に困っていれば、一日の労働に対する公正な対価を払っていれば、大いに頑張ってくれます。でも、今を見てごらんなさい。就職をしない若者が増えています。なぜならば働かなくとも何とかやっていけるからです。

上記の食べる、お金という古い経営手法では、新しい時代に適用できません。現代において従業員は実質的にボランティアと同じ。お金を払っていても、払っていないと考えて接してみると、新しい世界が見えて来ます。お金の力だけではファンは生まれません。それ以上の感動が必要とされています。

木はその実で知られます。人はその行いで知られます。善い行いは決して消えることはありません。礼儀を植える人は親睦を刈り取り、親切を植える人は愛を刈り取るでしょう。様々な企業の社員に会社での不満や悩みは何かを尋ねてみると、「同僚や上司との関係」と応える人は極めて多い。給与よりねぎらいの言葉。こういうものが人の心に大きく響きます。

一人一人の従業員がお客様のニーズに集中し、それを満たす為に必要な意思決定を自らし始めるとどうなるでしょうか?従業員はお客様を見て仕事をする様になります。従業員がマネージャーの定義する問題を解決するのではなく、マネージャーがお客様のニーズに応え様とする従業員の抱える問題を解決しないといけません。

人は赤ちゃんで生まれる時は無能状態です。しかし、計りしれない可能性を秘めています。その才能を開発していくことが人生の目的であり、普遍の原則と言えます。そして、その才能を引き出すことに力をつくすことは、最大の錬金術となります。活動が有意義で大きな意味を持つものであれば、給与がもらえなくても真心より喜びながら働きます。

みんなが意味と意義に飢えています。小さな計画は、人の心を動かす力がなく、達成されないでしょう。高く目指し、希望し、実行する。意味と意義さえ明確になれば、人間のできることに限界はありません。

最も売れる商品とは?
・痛みや不安、ストレスからの解放(生きること)
・寂しさからの開放(愛すること)
・退屈からの開放(学ぶこと)
・虚しさからの開放(貢献すること)
商品を企画する時は、この内どの気持ちの変化を提供するのかを良く考えましょう。

個人の成功を妨げる失敗要因は、事故背信です。つまり、自分のベストをつくさないということ。自分を信じることができないのに、他人を信じることはありません。リーダーシップの失敗は相手をコントロールして、管理しようとすることに起因しています。

企業は生き物です。作るのではなく、育成するもの。リーダーが先に変わらないと何の変化も起こりません。言葉は伝わりません。行動が伝わるのです。成功する人は常に他人を助ける機会を探しています。成功しない人は常に自分の利益を探しています。

相手のために大きく頑張るからこそ、お客様がファンになるのです。
高い利益は利益を度外視する結果です。

昔からよく言われることですが、精神異常とは同じことをやり続けて違う結果を期待すること。今の結果を変えることは簡単です。仕組みそのものを変えれば良い。それ以外に手法はない。構成要因とプロセスを変えること。悪い仕組みの中にいながらも、より熱心に働くことは問題を増やすだけです。誰がやったのか?を聞くと、個人の問題にされます。それよりも、「何故この様なことが起こり得るのか?」を尋ねる様にしましょう。

早く成長する企業は間違いを堂々と犯します。それは、予測よりやってみることを大切にしているから。

人の能力を引き出す秘訣は何でしょうか?
それは、手段を決めないこと。

手段を決めてしまえば相手は考える必要がなくなります。これでは「やる気が出ない」「活気が出ない」「何ならない」人間には計りしれない力があります。その力を信じてみることです。リーダーが人に任せない本当の理由はただの自己満足です。あなた以上に上手くその仕事ができる人はいくらでもいます。

人の才能を解き放つことに集中しましょう。

弱い王様は、俺を見てくれと叫び、強い王様は、あなたはすばらしいと言います。従業員は上司の所に問題ではなく、問題解決案を持って生きましょう。

いくら良い人が集まっても、悪いシステムに入れてしまえば結果が悪くなります。従って、戦略、プロセス、組織構築の全てが一つの方向に向かい、一貫性を持っていなければなりません。そのためにリーダーは日頃からシステム作りに専念しないといけません。

多くの企業が犯す間違いは利害関係者の一つか二つに集中し、残りをないがしろにしてしまうこと。
会社とお客様だけを考えて従業員を忘れてしまう。組合との関係を重視するあまり、お客様をおろそかにする。

どれか一つでもおろそかにすると成り立ちません。
あなたはどうでしょうか?


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